訪問・出張レッスン初心者のためのガイド。プロとしてのマナーと注意点
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訪問・出張レッスンをされる方の悩みで多いのが、「生徒の親との関係」です。
皆さんご存知の通り、ピアノ講師としての仕事で一番大切なのは「生徒のピアノ技術を上げること」です。そのため、一番大切なのは、生徒との関係だと思われるでしょう。
しかし、お金を払ってくれるのは、生徒の親御さんです。親御さんとの関係をおろそかにすると、クレームになったり、突然契約を打ち切られたり、そもそも契約が取れなくなったりすることもあります。
レッスン講師を雇う場合、生徒の親御さんはより自分の子供に合った人を求め、選んでいるのです。訪問レッスンをスムーズに行うためには、ご家庭とのコミュニケーションが欠かせません。
今回は、訪問・出張レッスンをする際に押さえておきたい「生徒の保護者との接し方」についてまとめました。
この記事で分かること
電話応対や訪問時のマナー
好印象を与えるために意識すること
契約後に必要なアフターフォローについて
ピアノ出張レッスンの準備。音楽講師のためのヒント
必要な準備や生徒さん宅での振る舞いなど、出張レッスンを始めるにあたって気をつけたいことを解説します。
また、時間的なコストについても触れ、生徒宅での適切な振る舞いについても図解していきます。...
電話での問い合わせ回答について
講師と生徒の保護者の関係の第一歩は、ピアノレッスンの問い合わせがあった際の電話応対です。講師としては、プロフェッショナルかつフレンドリーな態度で対応することが大切です。丁寧な挨拶で応対し、相手が名前を名乗っている場合は、その名前を使うようにしましょう。また、あなたの声が相手に聞こえるように、大きな声ではっきりと話すことも大切です。
ルールを整理しておく
生徒の保護者からレッスンに関する問い合わせがあった場合、熱意と礼儀を持って電話をかけ、質問には冷静かつプロフェッショナルに答えることが大切です。訪問レッスンの流れはわかりやすく説明できるように準備し、疑問点には必ず答えるようにしましょう。
また、料金の交渉の際には、丁寧かつ一貫した対応をすることが大切です。予めルールを整理しておき、色々な質問について明確な回答ができるように準備しておきましょう。
よくある質問と回答リストをまとめておく
また、よくある質問にはすぐに答えられるように、よくある質問のリストを用意しておくとよいでしょう。すべての質問に明確かつ簡潔に答えることが重要です。
訪問時のマナー
生徒の自宅を訪問する際には、身だしなみを整え、礼儀正しくすることが大切です。
服装はスーツにネクタイを締め、礼儀をわきまえたプロフェッショナルな服装で訪問するのが適切です。
また、家庭教師を始める前に、誠意ある挨拶をし、家族があなたの存在に慣れるよう数分の時間を与えるようにしましょう。
服装に気をつける
生徒宅を訪問する際にまず覚えておきたいのは、常に身だしなみを整え、プロとしての自覚を持つことです。
最初に到着したときに、良い印象を与えることが大切です。服装は、その場にふさわしいものを選びましょう。例えば、デニム地の服やカジュアルすぎる服装は避けましょう。また、女性はメイクや服の丈に気をつけましょう。
スマホをいじらない
行動や態度もプロフェッショナルであるべきです。携帯電話の電源は切り、先約を済ませてからレッスンを開始し、生徒宅にいる間は携帯電話のチェックや友人とのチャットなど、注意散漫な行動は慎みましょう。
適度な距離感での挨拶〜会話
生徒の保護者に挨拶する際は、適切なアイコンタクト、笑顔、握手、自己紹介を忘れないようにします。もし、言葉に詰まった場合は、生徒の趣味や関心事を丁寧に尋ねることで、レッスンに関連した会話を始めるのも悪くありません。ただし、プロフェッショナルであることを意識して、積極的に話しかけすぎないようにしましょう。
長時間レッスンの準備は忘れずに
もし兄弟や親子のレッスンをまとめて行うことで、生徒の家を長時間訪問する場合、生徒または親に、家の中で食べ物や飲み物を取っていいかどうか尋ねる必要があります。
帰宅時に家をできるだけ訪問前の状態に戻せるように意識しましょう。
自己紹介で好印象を与えるには
生徒の保護者に初めて会うときは、良い印象を与えることが大切です。自己紹介では、プロフェッショナルで自信に満ちた態度で臨みましょう。
自分の学歴、経験、スキルについて正直に流暢に話し、最も重要なことは、なぜ自分がその生徒に最適な家庭教師であると信じているのかを説明することです。資格や受賞歴がある場合は、それを詳しく説明することも大事です。
安心感を与えよう
保護者と効果的にコミュニケーションをとるには、まずわかりやすく親しみを込めて自己紹介をすることが大切です。生徒さんのお宅に到着したら、すぐに自己紹介をするようにしましょう。笑顔で、プロフェッショナルな態度で臨みましょう。そうすることで、保護者はあなたが誰であるかを知り、あなたが保護者の前でも目に見えて安心感を得られるようになります。
自己紹介で言いたいこと
自己紹介の際には、フルネーム、職業、その他ピアノ指導に関連するあらゆる情報を含めるようにしましょう。
保護者にとっては、あなたがどのように生徒の上達に力を注ぐつもりなのかを知ることが重要です。落ち着いてプロフェッショナルな態度で臨むことで、あなたが真剣に仕事に取り組んでいることが保護者に伝わります。
長くなりすぎないように整理しておく
自己紹介は、簡潔かつオープンにすることが大切です。簡潔すぎてもいけないし、長すぎてもいけない。事実を述べ、生徒の進歩に役立つ方法を提案します。ご家族は、お子さんの成長と成功を手助けしてくれる人を探したいと思っていることを忘れないでください。
契約時マナー
契約書を交わす際には、双方が条件を理解しているかどうかを確認することが大切です。
レッスン回数、レッスン時間、授業料などの契約内容を話し合う際には、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。また、契約内容を文書で記録しておくことも強くお勧めします。
さらに、保護者に対しては、明確で透明性のある説明をすることが重要です。生徒の年齢、レッスン料の支払い方法、その他相談すべき事項など、追加料金や要望を率直に伝えましょう。
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生徒と保護者への接し方
生徒と接するときは、あなたが講師であり、生徒があなたの世話をしているという事実を心に留めておくことが大切です。
生徒には常に丁寧な態度で接し、尊敬の念を持って接しましょう。明るい雰囲気と励ましを心がけましょう。さらに、生徒一人ひとりのニーズに焦点を当て、適切な場合には褒めることも忘れないでください。必要であれば、建設的な批評をしますが、必ず尊敬の念を持って行ってください。
保護者とのコミュニケーション
保護者と接するときは、保護者のどんな質問にも答えるようにしましょう。
保護者の方々は、あなたに子どもの安全を託しているのですから、礼儀正しく、敬意を示すようにしましょう。
また、保護者に対しては、率直で正直、かつ透明性のある態度で接することが大事です。
意見の相違がある場合は、常に外交的な方法で問題を解決するよう努めましょう。守れない約束は決してせず、勝手なアドバイスも避けるようにしましょう。